世界で最も多く運用された軍用銃は・・・！

 

AK-47: AK-47は、ソビエト連邦で開発されたアサルトライフルであり、その優れた信頼性と耐久性から世界中で広く運用されてきました。AK-47は、ソビエト連邦およびその後継国家であるロシアをはじめ、多くの国々で軍や警察部隊に採用されています。また、非公式な武装勢力や紛争地域でも頻繁に使用されています。

 

M16シリーズ: M16は、アメリカ合衆国で開発されたアサルトライフルであり、アメリカ軍をはじめとする多くの国々で広く運用されています。M16シリーズは、高い命中精度と進化した設計が特徴であり、さまざまな派生モデルが存在します。また、M16の派生型であるM4カービンも広く使用されています。

 

実銃でAK47とM16、どちらが強いの？？

 

有効射程

M16：バレルは508㎜であり、有効射程は約550ｍとなります。

AK47：バレルは415㎜であり、有効射程は約350mとなります。

M16ではバレル長が長く、長射程による攻撃が可能であり、AK47ではバレル長が短く使用弾薬の影響もあり有効射程では劣っています。

M16:5.56×45㎜NATO弾を採用しています。

使用弾薬

弾頭重量は62gr

マズルエナジーは1325ft-lbf

銃口初速は3100fpsとなります。

AK47:7.62×39㎜弾を採用しています。

弾頭重量は123gr

マズルエナジーは1495ft-lbf

銃口初速は2350fpsとなります。
5.56mm弾では威力で劣るものの初速が速い為に貫通能力に優れており、7.62mmでは威力では高い数値があるものの弾頭重量が重い為に火薬量が増加して反動が増しています。

 

発射速度

M16：1分間につき700〜950発

AK47：1分間につき600発

発射速度・初速共にM16が上回っています。

速度は弾丸の大きさも関わり、AK47は弾丸大きく威力が高い分、発射速度が遅くなります。

 

射撃精度

M16：

100mの集弾範囲=11cm
300mの集弾範囲=32cm

AK47：

100mの集弾範囲=15cm
300mの集弾範囲=44cm

10発の水平射撃を行った時の集弾の範囲になり、M16の方がばらつき範囲が狭く、精度が高いことが分かります。

 

重量

M16：4,000g

AK47：4,900g

AK47とM16 とでは約1㎏の差があり、M16にはアルミやプラスチックが使用され軽量化されています。

これらの差は軽い方が取り回しもよくM16の方が操作性は優れています。

 

価格

M16：約1500ドル（16万円）

AK47：約350ドル（3.8万円）

価格によるコスト面では圧倒的にAK47が勝っておりM16一挺の値段でAK47が少なくとも二挺は買えてしまいます。

これらはソ連時代にAK47のライセンスを共産国に提供した事で多くの国で生産され、主に中国や北朝鮮製では極めて安価に購入できます。

またM16の民間版のAR15はコルト社以外にもスミス＆ウェッソンやナイツアーマメントなど複数の会社がクローンモデルを製造しており、さまざまタイプが存在する為に値段にも幅があります。

 

部品数

M16：約150パーツ

AK47：約30パーツ

部品数が少ないほど作りも簡単となり、組み立てし易くメンテナンスが容易となる為に、仮に不具合を起こしても修理に必要な時間は短くなります。

そしてAK47の部品数はM16の5分の1と圧倒的な少なさである為に、この部品の少なさが過酷な環境で使用できる要因の一つになります。

またM16は軍に配備されて直ぐのベトナム戦争で不具合は有名ですが、これらはメンテナンス方法の不備が原因であるものの、イラク戦争におけるM16では銃内に砂が入り込んでジャムが頻発するトラブルが報告されています。

M16では不具合に対応する場合、解体して掃除する必要がある為にAK47は過酷な環境化でも不具合なく使用できる点において優れていると言えるでしょう。

耐久年数

M16：40年以上

AK47：20～40年

一般的にはAK47の方が頑丈とは言われていますが、耐久年数では品質に勝るアメリカ製が上になります。

M16の耐久年数は40年以上と長く、メンテナンスや部品交換すれば長年使える為に初期生産の物でも現役で使用出来ます。

対してAK47の耐久年数はM16と比べ短いですが、価格が極めて安い為に、部品交換するよりも新しく買ってしまったほうが安上がりとなります。

 

以上の様にアサルトライフルとしての基本性能をふまえると、射程、精度に勝るM16の方が優れているといえます。